きのう4月24日で1か月たちました。そろそろ祭壇も片づけて、お店やカフェに
シフトしてと頭では考えるものの、さっぱり。きのうも今日もコージさんにお花を
いただいて、お花がきれいなうちは、このまま祭壇をカフェに、、、なんてね。
天気が悪いとダメ。気持ちも落ち込んでしまう。接客に笑顔が出ない。まいったなあ。
気分転換に産直に行けば、山菜が並んでて、コージさんは山菜、キノコ採りの達人
だったから、いつも「買うな。採って来るから」。
彼がいないともう食べれないと山菜をじっと見つめる。やはり買いたくないなあ。
![IMG_2128[1].jpg](https://oimonosenaka.up.seesaa.net/_imagesblog_e24oimono-senaka/IMG_21285B15D.jpg)
定休日には、遠方からわざわざ、私たちの長年の友人が来てくれて、あーだこーだと
祭壇の前でコージのいいことも悪いことも言いたい放題、泣いたり笑ったりと忙しい。
昔の思い出話。よく私はイベントの出店に行ってたが、そのお手伝いを口実にうちに
来るのが癒されたという、元フェアトレード団体スタッフの東京の友人いわく。
出店の朝、ワゴン車に荷物を積み込んでいざ出発!という時にエンジンがかからない!
どうしよう~!とコージさんを呼んだら、「軽ワゴン車に移せ!」と。「いや、この
荷物の量は無理だよ」「いいから!早くおろせ!」とコージさんはテキパキ積み込む。
商品、テーブルなど相当の荷物が軽に隙間なくピタッと入った。さすが!廃品回収の
頃から積み込みは上手い。私はそばでオロオロしてて、「イザという時はコージさん
なんだよね」と言ったという。
昨年、カフェの薪ストーブの部品が壊れて、同じ鋳物のストーブの廃品の部品がほし
くて譲ってもらうのに、友人宅から本体を積み込む時は男3人がかりで車に乗せた。
100キロ位ある重さ。うちで下ろす時は、なんとコージさん一人で下ろしていた。
一体どうやって!?前に、重い物はテコの原理だと言ってたが。一人で何でもやる。
コージさんの銀座の個展3月16日。うちの息子2人ははじめ個展に行くつもりだった。
しかし、お父さんが来れないと知って、心配して個展に行かず、急きょ花巻に帰省。
その前数日はコージさんは布団で寝たきり。息子たちが来て、「今日は起きるよ」と
朝から言って、午後息子二人の力を借りて居間のコタツに移った…が、私がお店の
接客から戻ったら、コージさんがコタツの脇で苦しそうに横たわっていた。両脇を
支えられても、力が入らず無理だったらしい。息子は予想外の父の姿に呆然。
夜になって、どうやって布団に戻そうか、体を抱えると痛いからと話していたら、
コージさんが目を開けて、「毛布を下に敷いて、引きずっていけ!」と指示した。
「センスもいいし、できる人、頭がいい人だったよね」と友人はコージさんを評した。
確かに。ここを直してとか、こんな棚がほしいとか言うと、「いいよ、どんなのか
絵を書いて、サイズを言って。材料さえあればすぐできるから」と。仕事は早くて、
段取りがパパッとできる。ただ、お金を稼ぐのは得意ではなかったが。
「何かあった時も笑い飛ばして、大丈夫、大丈夫!という新田クンは、笑っている
姿が似合っていた」と友人。強風で塀が倒れたとか色々な問題が起きても、大丈夫。
「オレ、ぶんちゃんに誉められたいんだよ」と言われて「あんた、誉めるとこない!」
と冷たく言い放った私。毎日一緒にいれば、アラばかり、不満が目についてしまう。
しかし、もういない。生きてるうちに、いっぱい誉めてあげればよかった。
失ってから気づく、バカ。