花巻は桜が満開のようですが、今日は雨風が酷かったので大丈夫か。
今日、岩手県中部保健所の立ち入り指導が入りました。お客様からクレームの通報があったということでした。賞味期限等の表示と山の水の衛生面が問題でした。保健所の方とお話ししたことを書きます。
小麦粉の粉が少し漏れていた袋の薄さと期限表示がないことについて。
まず袋はちょっと爪で引っかかったりすると粉が漏れます。2重にすればビニール袋のゴミを増やし、厚手のちょうどいいサイズがあるか調べてみます。が、今まで問題はあまりなかったので、私の扱いが悪かったのか、粉漏れ、すみませんでした。
仕入れ商品の小麦粉であれば問題ないのですが、価格が高くなるため、県内の製粉会社から南部小麦等25㎏の業務用国産小麦粉を3種類仕入れて、袋詰めしています。強力粉のゆきちからや薄力粉のキタカミコムギは商品で流通していないのと、袋詰めすることで少しでも安くしたいからです。2ヶ月に一度位のペースで仕入れてるので、古くはないと思います。
うちで業務用を仕入れて袋詰めしているのは、他に祝島ひじきとカンホアの塩です。祝島ひじきは綺麗なパッケージの商品もありますが、ひじきは高めなので自宅用であれば少しでも安い方が買いやすいと思い、業務用を知ってからそちらにしました。
カンホアの塩は、2年前にベトナムのカンホア地方の天候不良で塩が大不作で商品の欠品が続きました。梅干し用にカンホアの塩がないと、うちもお客様も困るので、たまたま業務用の在庫があるのを知って急きょ仕入れて袋詰めして販売しました。
カンホアの塩は美味しくミネラルもある天日塩100%の上質の割に価格がお手頃なので、2年後に商品が復活したらそちらに戻す予定でしたが、小売価格が大分値上がりしたため、こちらの手間をかけても袋詰めがお客様に安く提供できるので、その後も袋詰めしています。
この3つの商品が表示ラベルがなく問題と保健所の指導で、加工者の表示ラベルを作ることで、早急に対処します。
お客様の立場に立って少しでも安く買えた方がいいという想いから、業務用の仕入れができる限りは続けます。
もうひとつ、ブログで山の水を見て衛生的に心配という声でした。
カフェではすべてのメニューが水を煮沸してコーヒー、紅茶、ハーブティーを淹れています。なので、衛生上は大丈夫かと思いますが、法律的には食堂で人に出すときには、水道水か市販の水でないとダメだと。山の水は塩素で殺菌する機械を入れればOKというのですが、それでは本末転倒でやる気はないので、今後は市販の天然水を買って使うことにします。
「それでは水が高くつきますよね」と保健所の方は心配されましたが、週末営業の上にカフェのお客さん少ないので、週1~2本で大丈夫?かなと。自宅では今までどおり山の水です。
残念なのは、フェアトレードのコーヒーや紅茶を淹れているのですが、よくお客様が美味しいと言って下さるので、「きれいな山の湧き水を汲んできて使っています」と言うと「ええ、わざわざ!?」と皆さんとても好感を持って下さっていたのがうちのウリでもありました。( ;∀;)
ちなみに、2011年の原発事故の時は、山の水も小麦粉も梅も自費で放射能検査してもらい、不検出で安心してお店に出しました。
ついでに梅干しのことを聞きました。漬物の法改正で残念なことに地域のお母さんたちの手づくり漬物が消えていきました。おいもの手づくりの梅干しも今までの販売ができなくなりました。販売許可には、保健所基準の作業場と高い申請料が必要です。
カフェで食堂の認可はあるので、カフェのお客様が梅干しもほしいというのはいいそうです。
もうすぐ、2年いや3年ものに入る熟成梅干しの樽の口開けですが、店頭には出せないので店主にお声かけ下さい。
いわえんの低農薬梅とカンホアの塩だけで漬けた梅干しのファンは多く、「病気の家族が食欲ない時に、おいもさんの梅干しがいいとほしがるのです」という声もあり、梅干しづくりは続けていきます。
いつも、お店を良くしたい、進化していきたいと言いながら、基本的なところでお客様に不安を抱かせていました。お店に直接言いにくいことを保健所を通してですが、ご指摘して下さり、有難うございます。他にも同様に不安を持っていた方もいるかもしれず、ブログでお返事を公表することにしました。
店主は整理整頓や掃除が苦手、ずぼらでだらしないので、言われないと気づかないところが多々あります。また何かありましたら言って下さい。できるところは改善していきます。
