2025年10月25日

明日は展示会最終日!20歳のお買物の物語

明日はいよいよ秋冬展示会の最終日です。今回はずっとお客さん少なかったのですが、今日はたくさんの方の来場で賑わいよかった。明日は雨予報ですが、どうかたくさんの人に来てもらえますように。

こんな不況でも、毎回足を運んで服を注文してくれる常連さんには本当に頭が下がります。

今年はどんな服があるかなと買う気満々で来てくれるので、作り手の生産者も売る側のおいもも、フェアトレードの服を買って支援しようという皆さんに支えられ、仕事や生活が続けていけるので感謝でいっぱいです。

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そんななか、今回は20歳のニューフェースの物語をちょっと書きます。

Ⅰくん20歳、先日展示会に来て見ていて、これを注文しますと、税込み16500円のパンツを持ってきました。

「え?これは女性用だけどいいの!?」「大丈夫です、試着しました」Ⅰくん、小柄で細いのです。

「16500円だよ、大丈夫!?」「土日のバイトが時給が高いので何日間か働けば大丈夫です!」

絶句しました。こんな若い子は初めてです。ちゃんとフェアトレードやお金の使い方を理解してお買物している。

Ⅰくんは、実はひきこもりでした。「そんなこと書いていいの?」と確認すると、「いいですよ。その方が変わり方の落差がわかるから」と笑顔。

高校は通信制でほとんど家から出ない子でしたが、昨年3月のうちの3・11の防災講座に参加して、そこからお煎餅や飴を買いに来店するようになり、うちのワクチン勉強会や政治勉強会にも参加してお友だちができて(年齢は上の)、行動範囲がどんどん広くなりました。

それでもなかなか働けなくて、妹さんから「兄ちゃん働け!」と言われ続け、私たちも「働くのも悪くないよ」と言ったりして、今年6月からついに(笑)スーパーにアルバイトで入りました。初めてのお給料で、お母さんに「まっくろくろすけ」のキーホルダーをプレゼントしたら泣いて喜んでくれたとか。(家族全員がジブリのファンらしく)

ずっと家の中にいたから、ネットで情報や知識を得ています。自分もアトピーを持っていて、家の合成洗剤や柔軟剤をやめて天然の洗剤にしようと家族を説得していますが難しいようで、それでも自分のお金で台所用や洗濯用のシャボン玉石鹸を買いにきます。いつか変えよう、それが健康にも環境にもいいと信じて諦めません。

そういう純粋で、無職だったⅠくんが、フェアトレードの服の展示会で1着買おう、支援しようという行動に出るなんて(;'∀')。このⅠくんのストーリーを読んだフェアトレード団体のスタッフも、感動して喜ぶに違いありません。


彼が選んだパンツは、オーガニックコットンの手織りで、秋冬に暖かい厚手の素敵なクロップドパンツ。いいものを選びました。フェアトレードの服は質がいいので誰が見ても褒められるような服です。5年~10年は長持ちします。

明日は展示会の最終日です。皆様のお越しをお待ちしております。ほづみさんもお昼前から4時までおります。4時頃から片付けを徐々に始めますので、それ以降に来店の方はご連絡ください。

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今回好評だった服です。オーガニックコットンの手織りのブラウスやパンツ、オーガニックコットンの裏毛カーディガンジャケット(ユニセックスサイズ)やムーミンのフーディ―やトレーナー。下のネパールの女性たちの手編みウールのベストも軽くて暖かくて人気でした。

posted by bun at 22:48| Comment(0) | フェアトレード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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