2025年12月18日

ぼく、ひきこもりでした~おいもだよりウラコラム

   ぼく、ひきこもりでした  
                        2025.12.17

 小柄できゃしゃなⅠくんが初めてお店に来たのはいつだったか。いつのまにか、うちのお店とカフェの常連さんになって、毎週末ここで知り合った仲間とお茶をしている。Ⅰくんはひきこもりだった。小学校でひどいいじめに会い、中学校でもいじめは続き、学校に行きたくなかった。が、幼い頃に父を亡くして母親はしっかり育てようと不登校は許さず、毎日図書室登校で自習し、本を読んだ。

 ここならいじめはないだろうと進学した高校にもなじめず、2年生後半から通信制高校に転学した。卒業の頃は毎日ネットやゲームで家に引きこもっていたが、外に出たいなと思い、昨年3月おいもで催された3.11防災講座に参加してみた。小学生の頃、祖母がここのキャンドルワークショップに連れてきてくれた記憶がある。そのうちワクチンや政治の勉強会にも参加していたら、みんな上の年齢の人たちが優しく接してくれて、色々な話ができた。

 高校を卒業して1年あまり、母や妹から「兄ちゃん、働かないの?」と言われ続けていたが、みんなと話すうちにやっと心が動いていった。今年6月からスーパーでアルバイトを始めて、初給料でジブリ好きの母にまっくろくろすけのキーホルダーをプレゼントしたら泣いて喜んでくれた。自分のお金でお菓子を買い、カフェで注文できるようになった。

 そして無添加せっけんをよく買うので聞いたら、「うちは柔軟剤を使っていて、有害だからやめてと言っても母は聞いてくれず、自分のアトピーも悪化してきたので、自分用だけでもせっけんを使います」。

 さらに、フェアトレードの秋冬展示会では手織りの質がいいパンツ(ズボン)を注文した。「え、15000円するよ、本当にいいの!?」と聞いたら、「はい、大丈夫です。土日は時給が高いので、何日か働けば買えます」と余裕。化繊のズボンをはいて椅子に座っているとお尻が痒くなるので、自然素材のズボンがほしかったのでいいのが見つかりましたと。なんと20歳の男子がフェアトレードの服を買ってくれるなんて…。

 頑張っていたスーパーのバイトも、「裏の作業場が合成洗剤使用でアトピーが悪化したために、8ヶ月の契約を5ヶ月でやめてしまいました、でもよく5ヶ月も続いて、これでどこで働いても大丈夫という自信がつきました」と笑顔。

 洗剤に関してはおいもに来る前から母親に言っていて、先日いつも静かな彼が有害性をまくしたてて母と喧嘩したら、3日間だけ柔軟剤をやめると約束してくれましたと嬉しそうに話して、「それはすごいことだね!」と、おいも仲間。彼らは食や健康に関心熱く実践をしているから、彼のアトピーを治すのにもアドバイスをして励ましている。

 うちのシャボン玉せっけん社長の講演冊子を、これは読みやすいよと貸したら、お母さんが読んで、3日間から冬の間中は使わないと約束してくれたとまた驚きの展開に。(シャボン玉せっけんは昔合成洗剤で儲けていた企業だったが、社長の湿疹で有害性に気づき、石けんに切り替えたら赤字が17年間続いたが、もう悪いものに戻れないと石けん一筋)

 Ⅰくんが合成洗剤や柔軟剤は使わないでと母にしつこく言うと、「それなら家を出て自立しなさい!」と言われた。しかし、彼は一人暮らしをしたら自分の好きなようにできるけれど、お盆や暮れに帰る実家が相変わらずだとアトピーが悪化するので、自分は一生実家に帰れないと思い、このまま家にいて洗剤を変えるように訴える努力をしようと決めた。そして、数日柔軟剤をやめたら彼の赤い腫れと痒みが消えていったのだ。

 ところで食は?と聞けば、「はい、母は自分のために玄米を炊いて別に出してくれます」母は頑固なんですと言うが、就寝前にみんなでハグし合うという家族だ。

 毎週末カフェで仲間とお茶しながらまったり盛り上がって、最近は一緒に農業講演会に行ったりして行動範囲は広がり、そろそろ仕事をせねばと言いつつ、自分の生き方を模索し将来の夢は広がるⅠくん。おいもがきっかけ?の彼のチェンジ(変化・改革)と成長に、本当に万歳!(^^)!


合成洗剤とせっけんの話

 食と健康に気をつけていても洗浄剤の危険性を知らない人も多く、おいもはからだにも環境にもいい無添加の石けんを勧めてきました。市販の洗剤はほぼ合成洗剤で、石油から作られる合成界面活性剤が皮膚細胞を破壊して皮膚障害をおこし、内臓まで浸透する有害な物質です。さらに排水で河川に流されて生態系を破壊し環境にも有害です。手荒れに悩む人には、洗剤をせっけん洗剤に変えることをお勧めおします。

 合成洗剤は、洗濯用や台所用・掃除用だけでなく、シャンプーや歯磨き粉も合成界面活性剤で、排水の7割が家庭から出る生活排水です。三陸沿岸の漁場では、「合成洗剤追放、せっけんを使おう!」の看板があちこちに。奇形の魚やウニがふ化しないなどの被害の原因は、内陸や川上からの合成洗剤の排水とわかったからです。化学物質で汚染された水は、私たちが使う水に還ってきます。

 合成洗剤を使うと衣類の繊維が固くなり、柔軟剤を買わせるという企業の戦略です。柔軟剤の合成香料はマイクロプラスティックという化学物質が空気や河川を汚染し、職場や学校で体調不良を起こし社会復帰できない香害も大きな社会問題です。

 現代の便利な生活は人の五感を鈍らせ、からだの免疫力も落ちています。いいものは実は家計にもやさしいのです。日本は世界で禁止された農薬や添加物の数がワースト世界一。人と環境にいいものを日常に。自分も環境も世界の貧困をも良くする一番身近で簡単なチェンジ!です。
posted by bun at 17:14| Comment(0) | おいものせなか通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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