2025年05月02日

新花巻図書館シンポジウム報告

4月29日(火・祝)の図書館シンポジウムの報告です。予想以上にたくさんの人が集まって下さり、嬉しい悲鳴でした。参加者は全部で71名でした。

最初に代表の瀧さんが、このようなシンポジウムが初めての方は手を挙げてくださいと聞くと、かなりの方が挙手され驚きました。それだけ関心が集まったということです。遠くは一関や奥州市から関心を持って来られた方もいました。

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署名活動の経過報告の後は会場からの意見ですが、新図書館の中身の部分よりも建設地を市が駅前に発表したことに疑問や納得がいかないという怒りの声が大半で、次々意見の手があがりました。

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皆さんは本当に花巻の将来を心配し、このまちを愛しています。「みんな、パブリックコメントを書こう」「花巻に民主主義はない!」「今晩から議員に電話するべ」とか(笑)。

昨日はカフェのトイレの前の床に封筒がポンと捨て置かれてて?中は市民会議の結果はおかしいとまとめたコピーと「ご一読ください」というメモ書きが入っていたのですが(^^;)。いやはやひと言店に声かけして手渡せばいいのに、Wさーん(苦笑)。


市は駅前を候補地として発表したことで大半の市民は諦めてますが、まだ決定したわけではありません。この日参加した皆さんは、時間が延長して会場の椅子の片づけに5分しかないところをみんなが手伝ってあっという間に終わりました。感動的でした。

会場を出る顔も入った時より、勇気づけられたのか明るく元気になっていましたが、ここで安心してはだめ。行政の決定を覆すのは容易ではないからです。それぞれがこの問題を周りに伝えて広げていき、議員さんにも市民の声を伝えていくなどの行動が必要です!

「諦めないで、市民で市の決定を覆しましょう!」いつも
明解で鋭いNさんの呼びかけの声が、最後にカッコよく響きました。

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アンケートに書かれた参加者の声を一部掲載します。

・住民の意見を市は聞くべき!建設予定地の選定プロセスは明確にする。(ブラックボックスにしない)
・市民の声が届かない市政のやり方にすごく怒りを感じます。
・文化学習の核施設ともいえる図書館は、花巻市生涯学習都市会館(まなび)に隣接した場所こそふさわしいと思います。少子高齢化が進む中にあって、「若者」だけの意見を重視できないと思います。駅前は「利権」が見え隠れしている!

・花巻市のこれから30年、50年、100年先をよく考えて、後ほど後悔しないようにすることと思います。花巻市にしかない図書館を考える。
・住民が減少しているのに借金をする必要がない。環境・理念からいっても駅前は不適。広い場所、駐車場が必要。そして図書館は本だけでなく、講演会や音楽会もやれる場になってほしい。

・利便性だけでなく、子ども、親子にもやさしい立地環境を希望します。図書館は静かな環境が必要!
・10300筆の署名を受け取り、重く受け止めているのであれば、もっと市民の声を取り入れてほしい。駅から徒歩で来れる病院跡地が景観の面においても望ましいのではないか。

・駅前は図書館建設場所としては最もふさわしくない。うるさい、緑がない、落ち着かない、駐車場の問題。
・未来を見据えると、病院跡地をぜひ選んでいただきたい。勝手に一方的に決めようとしていませんか?このような形で駅前に決定すれば、市民の不満が、納得する説明と姿勢を見せないと汚点となるでしょう。建物も木造イメージした…とありますが、本物の木造建築にしてほしい!場所も建物もいかさまではあまりにも市民をバカにしていると思います。交通の利便性は駅前が良くないと思う。車社会である中、駅は使いづらい。

・病院跡地、まなび学園用地がありながら、何故無駄な金を使うのか?個人の家庭なら、まったく考えられない。我々のお金、税金を無駄に使うな。
・将来のまちづくりの視点がなく駅前と決めていることに失望せざるを得ない。禍根を残す。あらゆる手段で反対運動を展開するべき。

・これからつくる図書館ではバリアフリーが絶対です。自然豊かな花巻の地、宮沢賢治ゆかりの地に立つ図書館は、木造(全てでなくても)ゆったりくつろげるスペースを望みます。緑もなく狭い駅前は憩いの場にはふさわしいとは思えません。

・市民会議の結果の扱い方がおかしい。駅前建設の根拠にされた。(「どちらでもよい」という項目について)教育委員会(福祉課の代表など)の判断を聞きたい。JRとのやりとりの黒塗り文書を公にしてほしい。花巻の危機を感じる。(暮らしにくい町)
・教育委員会に意見を申し出るのは早目に。発言の中にあった、訴訟を行ってもいいと思う。議員さんへの説得活動もやった方がよい。

この倍以上の意見をパブリックコメントとして、30日締切りギリギリにまとめて送ったのですが、図書館計画室からこれでは受け付けられないと言われ、また書き直してまとめて提出。三日三晩アンケートと自分のパブリックコメント書くのに夜なべして、顔が酷くなってます(´◉◞౪◟◉)。

2025年04月25日

また図書館問題のこと(^^;)

すみません、更新できずにいました。休みの日も図書館問題で頭がいっぱいで疲れがとれなくて(~_~;)。

そして懲りずにまたJR東日本の社長、盛岡支社長に手紙を書きました。今度のシンポジウムのチラシを送り、市民の声を聞いて下さいと。仕事やらただでさえ忙しいのに、どうしたら想いが伝わるかと必死で考え、ムリかもしれない、ドンクサいことを一生懸命やっていました。


29日の図書館シンポジウムは、私が司会進行ですが、今もあちこちから市の駅前決定に怒りと疑問の声と、私たちの活動に応援や励ましの声も聞こえます。皆さんの意見が白熱して上手くまとめられるかなとちょっと心配になっています(^_^;)。でも、何とかなるでしょう~。


そういう声を上げてくれる市民の方たちは高齢者の方が多いのですが、「自分たちが生きているうちに新図書館はできないかもしれない。でも、子や孫の世代に残すべき花巻の図書館は絶対駅前でなく、病院跡地だ」とはっきり言います。その理由も明解で、やはり長年の経験と知識と、利他の精神に私は感心し、感動さえ覚えます。花巻を心から愛し、心配している人たちです。そんな心ある市民の声を市長は聞こうとしないのです。


今号のおいもだよりを読んで、「これは図書館だけの問題ではないとわかった。すべてに市民不在の強権市政が通ると思うと大変なことなんだ」という意見を頂きました。そうです。このままでは、花巻は良くならないのです。


先日花巻に移住してきたという若いお母さんが来店されて、うちみたいなお店が近くにあることを喜んでくれました。花巻に縁もゆかりも転勤でもないと言い、「新幹線と空港があるというだけで花巻に家を建てました、夫は単身赴任で遠方です」と。えーすごい勇気ある決断にビックリ。こんな素敵な移住者を増やすためにも、花巻を良くしたいと思います。


4月29日(火・祝)10時からまなび学園で図書館の市民シンポジウムにぜひご参加ください。
市へのパブリックコメントは30日までです。メール、FAX、葉書、手紙、持参など、ぜひ新図書館への意見を書いてください。電話不可、匿名も不可です。

2025年04月20日

新花巻図書館の市民説明会

昨日は暖かくいいお天気でしたが、今日は曇り雨で肌寒い日曜日でした。

昨日の市民説明会に参加して、14時から延びても2時間かなに反して、紛糾して私は17時までいて、途中退席しました。後で聞いたら、18時に終わったとのことで、何と4時間も!

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はじめの市の新図書館基本計画(案)の説明の後は、参加者の質問時間で次々手を挙げて、その大半が市の駅前決定のやり方に疑問と怒りを投げかけていました。

病院跡地への署名市民約7000人に対して、市民会議の参加者65人の意見で決めるのはおかしい!市民会議の結果をみれば跡地と半々で駅前が多いと決めるのもおかしい!3月議会の一般質問の翌日に駅前の議員説明会を行い、広報にすぐ載せたのは最初から決めていたのか!など。

そんな質問に対して、元部長の答えは毎回同じことを言い、市民会議を重視と繰り返し、私たちを納得させるものではない。


私はその前の水曜日の夜、東和町での同様の説明会にも駆けつけて質問したので、まなびでは皆さんの意見を優先していたのですが、2時間経ち焦って私もハイハイ!と手を挙げて言いました。

質問は何点か考えていて、JRとの会議の黒塗り文書のことを追及したかったのに時間なくて、あれもこれも言えばよかったと後で反省しまくり。


これだけ怒りの市民が結集して疑問をぶつけているのに、毎度「パブリックコメントや市民説明会で市民の声を聞きました。皆さんの意見は参考にします。市民参画をちゃんと行いました」で済まされるのはいやです。

だから、「本当に市民の声を聞くという誠意があれば、私たちはどうしたらこの駅前の決定を覆えすことができるのか、ぜひアドバイスがほしいです!」と最後にぶつけました。

会場からはクスクスという笑い声。確かにアホな質問だと思いますが、私は大まじめです。本当に市が市民のためを思っての説明会と質疑応答ならば、どういう回答なのかと。


元部長、「覆すのは無理です」

漫画風に、ザーと目の前に雨と落雷が走る。

その後元部長は何だかんだ言って、最後におなじみの「どうぞご理解を頂きたい」と言うが、思わず私は「理解できませーん」と叫んでいました。ほんとに理解できないことに納得はできません。


少々落ち込みましたが、説明会に参加した跡地派の多くの市民に励まされて、29日のシンポジウムを行います。ぜひ、皆さんご参加ください。情報を広めてください。まだ諦めずにやれることをやっていいます!

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2025年04月14日

あきらめないよ!新花巻図書館

今日花巻市内の新聞朝刊の折込チラシを入れました。岩手日報、朝日、毎日、読売、4市町村全域です。頑張っています!

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先週末印刷できて、お客様に「市内ですか?」「新聞とっていますか?」とレジ後にしつこく聞いて、チラシを渡しました。新聞とってない人が多くビックリ。ネットでも見れるからか、時代は変わったのね。

チラシを見たМさんは、「え!まだ頑張るの!?広報に出たら、みんなもう駄目だと諦めてるよね」

私は「あきらめない!諦めたら終わり。市のやり方に納得いかないと怒ってるんだよ!ぷんぷん」

Мは胸を押さえて、「ああ~、動悸がしてきた・・・すごい(^_^;)」

最近は毎週休みが図書館のことで、毎週末お店のイベントもあり、少々疲れてきたけれど…。
私たちだけでは非力です。皆さんの応援や協力が必要です。諦めないで、いいまちにしましょう。


チラシを見てください。市のパブリックコメントと市民説明会にぜひ皆さんの意見を。

4月29日(火・祝)の当会主催のシンポジウムにぜひご参加ください!

チラシ制作や新聞折込代も私たちの持ち出しですが、皆さんからのカンパ歓迎です(#^^#)。


昨年つくった、こんな花巻図書館で魅力的なまちづくりを夢みています。

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2025年03月21日

新図書館建設地の市の広報

 通信で新花巻図書館のことを書いていますが、市外の方は広報を見てないので今いち状況がわかりにくいと思い、花巻市広報3月15日号の見開きトップニュースでお知らせします。とてもわかりやすくまとめてあります。こういうところは上手いです。

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 3月下旬に市がパブリックコメントの募集、4月中旬に市民説明会を行い、市民の意見を基本計画に反映させていくとあります。


 市は8年前から密かに駅前図書館ありきでJRと交渉してきました。私たちは真正面から市と話合いと要望を必死でしてきたのに、やり方には納得いかないのです。フェアではない、本当に悔しいです。

 市は駅前決定を公表しましたが、最後議会で予算案が採択されて確定します。議員は市長派が多く、採決は厳しいです(泣)。

 でも、まだ諦めていません。市内外の皆さんも、ぜひご意見を市に伝えてください。

 今朝も図書館で少しうなされて、強気に見えますが、かなり心身参ってます。

2025年03月20日

おいもだより3月~新花巻図書館

    ああ、新花巻図書館
                      2025.3.20

 突然だった。3月6日、花巻市は新花巻図書館の建設地は駅前に決定すると表明した。前日まで花巻市議会定例会で、建設場所について市当局を鋭く追及する本舘憲一議員、伊藤盛幸議員、羽山るみ子議員の一般質問が行われた次の日である。質問の答弁も適当にかわしていたのか、失礼な。3月15日の市広報にも大きく、市にしては異例の迅速さ。新花巻図書館の建設地問題について、これまでの経過を説明する。


 現在築50年、老朽化した花巻図書館の新築移転計画は2011年に出て、2016年の国の補助金が出る「立地適正化計画」では新花巻図書館の建設地は、まなび学園周辺(病院跡地、以下跡地)と記載されていたが、2017年「新花巻図書館整備基本構想」として駅前も含める政策に変更された。2017年から10回、市とJR東日本との間で行われた会議からと思われる。


 駅前の候補地とは、現在も営業中のタケダスポーツのJR用地。そして2020年1月の新聞報道に市民は驚いた。駅前に住宅付き図書館という市の計画。これは紫波町のオガール複合施設を成功させた岡崎社長の提案だった。JR用地が賃貸50年ならマンションの賃料でという案に市長は乗った。岡崎氏は会議には3回参加し、市からのアドバイザー料は500万円。この計画は「新花巻図書館を考える会」の陳情書や議会で新図書館特別委員会が設置され9か月かけて協議し、市は白紙撤回した。


 「考える会」は市民の跡地への声の多さを市長要望したが、駅前の説明ばかりで伝わらず署名活動を行って2200筆市長に提出した。署名への対応はなかった。市長はなぜ駅前に執着するのか?JRと何かあるのか?と市民はみんな疑問に思っている。

 
 そこで、市とJRの会議の記録文書を開示請求で入手した所、100頁以上の半分近くが黒塗りだった!市民に知られたくない不都合があるの?市は花巻駅橋上化とセットで図書館も駅前にと密かに交渉してきた。JRは駅前の活性化を期待するが、以前市民の質問に副市長は図書館で駅前の活性化にはならないと答えた。それは市がUR都市機構に調査を依頼して、花巻駅前は商業的発展の可能性は低いという結果も出ていた。複合施設でない図書館単独は収益を見込めない文教施設だ。では、JRのメリットは何だろう?


 2021年12月市議会の特別委員会が市に提案した条件は、①できる限り低予算で。立地決定は市民の理解と賛同をしっかり得ること ②市有地に建てること ③単独だが軽食喫茶等の憩いスペースは可。


 2022年10月、市は市内17か所で市民説明会を行い、初めて駅前用地取得交渉を表明したが、圧倒的に駅前反対・跡地賛成が多かった。私は各地区参加して、市の計画に市民の意見が通らないことに危機を感じ、2023年1月仲間と「イーハトーブ図書館をつくる会」を立ち上げた。設立シンポジウムでは、宮沢賢治の里にふさわしいのは跡地、と様々な観点から郷土を愛する熱い意見が多く出た。その後も市長要望や陳情等で市と話合いをしたが暖簾に腕押し。もう署名で声を伝えるしかない!と市民三団体結束した。


 全国の花巻・賢治ファンにも署名を呼びかけ、市内で毎月街頭署名、1軒1軒ノックして説明して歩いた人も。1年かけて10282筆を2回に分けて市長に提出したが、2回とも市長は多忙を理由に直接の受け取りを拒否。そして、この3月議会で署名を自分は見ていないと平気で言った。「部署に分析させたら、同じ筆跡もあり市民は6000人だけと聞いた」と。市民がまちを想い苦労して集めたことに感謝どころかケチをつける?同じ筆跡は家族、こちらの統計では市民7285人、市外県外が2997人の応援署名だ。花巻名誉市民第1号の宗教学者山折哲雄氏もいる。


 市は「両地がいくらかかるかの比較がないと決められない」という声に、2024年1月外部委託した「事業費比較調査」は9ヵ月間1800万円!時間もお金もかかり過ぎ、血税である。調査の結果は総事業費が駅前39.3億円、跡地が36.3億円なので跡地が3.6億円安い(市負担は1.2億円安い)。ならば委員会の条件の安い方で決めればいい。しかも線路脇の騒音や振動、変電所の電磁波の問題は未調査。

 
 更に昨年11月から市民の意見集約に市民会議というのを開催した。慶応義塾大学教授を招いて無作為で抽出した3500人に郵送して希望した75名で両地のメリット・デメリットを話し合う。その予算が1000万円。会議自体は参加者の図書館への関心が上がってよかったが、(抽選にもれた)傍聴者は縄が張られた外側で会議の声も聞こえず様子ものぞけず、発言もだめという異様な雰囲気だった。そして市は署名の市民7285人の声より、65人(実参加数)の意見で駅前に決めた。


 だが分析結果をよく見ると、重要項目から落とされた項目こそ駅前より跡地が多い。「アクセス」と「活性化」の重要項目は駅前が多いというが、「駅前は停めにくい、怖い」という高齢者や子育てママの声もあり、跡地から上町につづく散歩道は停滞した中心商店街の活性化になる。

 「他施設との連携」の項目も、跡地は生涯学習や子どもセンターのあるまなび学園と連携しやすい。

 「文化・歴史」の項目は断然跡地で、賢治と妹トシゆかりの学校があったし、花巻城址も近い。「費用」も跡地だ。今の3倍の新図書館の維持を人口減少による次世代の税金負担を心配する高齢者は図書館ボランティアも厭わない。「高齢者のための図書館なら今のままでいい」と議会で発言をした市長は高校生や若者の利用率UPに駅前と言うが、振動や騒音でうるさいと反対する高校生も多い。

 「駐車場」は跡地の広さと立地が抜群、市の花火大会や花巻まつりで元ヨーカドーの駐車場満車で買物客の迷惑を看過するのか。駅前はゲート付駐車場になり、有料と無料のすみわけや近隣イベントで満車・渋滞も心配。駅前周辺の住民の意見集約も説明もないまま駅前を選択したのはおかしくないか。
 
 「周辺環境」は花巻には凄腕ガーデナーが多くいる。広い跡地で賢治の物語の木を植えてベンチを置いたら、自然と人は集まり、市民提案のイベントやマルシェもできる。それが花と緑のまち宣言、オーガニック・ビレッジ宣言をした花巻らしい。


 市長は駅前に費用対効果(コスパ)を主張するが、文化・芸術・教育はその範疇ではない。想像力、感性、人生の指針を与えてくれるのが図書館だ。


 今後議会で予算が可決されたら駅前決定(泣)議員は、行政の監視と監査(税金が適正に使われているか)、市民の声を聞いて市政に反映できるよう行政に声を届ける役割を果たしてほしい!と期待する。地方政治も国政も、住民の声に耳を傾ける候補者を選挙でしっかり選ぼうよ!


 今さら無理だと言われようと、「地域と共に、地域の信頼を得て、地域に必要とされるJR東日本」の理念と良心を、私は信頼したい。

2025年03月11日

黒塗り文書とJRへの手紙

 今日は暖かく春らしくなり、本当にうれしいです。長い寒い冬が終わり、北国の春を待つこの喜びはこんなに凄いのかと、四季がはっきりしている素晴らしさを岩手に来てから感じました。

 しつこいですが、やっと体調が元に戻り元気になった途端に、図書館問題で忙しい。今度はストレスでからだ壊さないように気をつけなくては。今しばらく図書館問題を書きます。


 市はJR東日本盛岡支社と駅前のタケダスポーツのJR用地を賃貸か購入できるかで、実は2017年から水面下の交渉を続けてきました。「まちづくり勉強会」という名で。


 2016年の市の立地適正化計画では、まなび学園(今の病院跡地の隣)周辺と明記されているのに、翌年から駅前用地収得に交渉し、それから突然建設地は駅前と病院跡地の2候補になりました。え?


 途中経過も色々ありここでははしょりますが、一体JRと何を協議?と市民は開示請求できるので、仲間が会議の記録文書を開示請求したところ、100頁以上あり、多くが黒塗り文書でした。


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 全部黒塗りは左下にある図書館駅前の設計デザインだと思います。左下の発言黒塗りも、かなりの頁で判読できないくらいでした。


 「市民に知られたくない不都合な事を隠しているのか?」と図書館計画室の担当者に聞いたら、「あれはJRさんが全部塗ったんです」と言う。ほんとか。


 今回の市民会議は建設地を決定するものではないと市ははっきり言ったのに、市長は市民会議の結果を見て決めると、都合よくコロコロ変わる。市政が信じられなくなりました。


 私は決断しました。黒塗り文書の断片から、JRは基本用地を売らない方針で収益を見込めないのは尚更で、花巻市民の反対の声も気にしている。JR社長に手紙で直訴しよう。


 売る売らないは本社社長の判断?らしいけれど、盛岡支社を尊重して、まずは盛岡支社長に書きました。花巻のまちづくりを考えている市民の多くは駅前の反対している、黒塗り文書はなぜ、私たち市民と話し合いの場を設けてほしいと。時間がないので早急にお返事を。

 首を長くして5日間待ちました。こちらから電話を入れて、やっと今日担当者からの連絡。


 「何もお答えできません。市の方に言ってください」の一点張りでしたが、私の手紙と資料でこちらの想いはわかりますと、更に事情は聞いてもらえました。優しい方です。8年前と担当者も変わっていて、それしか言えないようです。それでも最後に、市民の多くが反対している駅前用地を売らないことをぜひ検討してくださいと伝えました。
 
 
 次の手を考えています。ここに来てがむしゃらに対抗しているのは、あまりにも市長のやり方がひどいから、8年前から駅前ありきで進めてきているから、市民は納得いかないからです。


 今日の午後は新図書館の試案検討会議14回目が久々に開かれました。市民会議の結果と駅前決定の報告です。委員20名のうち大半は市の関係者なので、意義も異論もありません。跡地署名実行委員会の3団体、「新花巻図書館を考える会」「まるごと市民会議」「イーハトーブ図書館をつくる会」の代表3名が駅前に市民会議の結果で決めたのはおかしいと意義を唱えました。傍聴者は私を含めて5名。拍手したかったです。

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 今日花巻市議会の委員会で、当会の市議会で図書館問題の特別委員会の設置陳情が僅差で通りました!ただ今議会本会議で否決されることもあります。
 ぜひ皆さんからも花巻市議に電話・fax・メールなどで図書館の跡地要望と特別委員会設置の要望をお願いします。

2025年03月07日

新花巻図書館の市民会議とは

 今日も雪がちらつく寒い1日でした。朝の気温が低いのは辛い。来週はようやく春かなと心から待ち遠しいです。

 やっと体調が戻り、さあ溜まった仕事をという時に図書館問題で落ち込みます(;'∀')。


 市民会議の結果を受けて早々に駅前を決定した花巻市。さて、その市民会議とは一体何なのか?昨年新図書館建設地の市民の意見集約に1000万円の予算を議会に計上し、慶応大学の教授をファシリテーターにお願いしました。

 この時点で私は、巨額の税金を使って市民の意見集約を外部委託するより、市職員が真剣に意見集約に取り組むべき、職務怠慢ではないかと担当者に言ったが、「市がやると公正でないと言われるから第三者に委託した」という。


 以下「ヒカリノミチ通信」より転載

 市側によると、「市民会議」は無作為抽出した市民3,500人の中から「参加したい」と手を挙げた75人で構成された。ところが、出席者は65人(第1回)、64人(第2回)、57人(第3回)、53人(第4回)と回を追うごとに減り、出席ゼロは6人にも上った。各回ごとの出席者を全人口比(89,656人=令和6年12月末現在)で比較すると、その比率がいずれも1%にも満たないのに対し、病院跡地への立地を求める署名数(10,269人)は11・5%に上っている。さらに、世代別の構成も「若年層」(20代~30代)が35人、中高年層(40代~60代)が34人に対し、図書館の利用率が一番高い高齢者(70歳以上)はわずか6人と偏重が際立った。つまり、百年の計とも言われる図書館建設の場所がほとんど、統計学上の民意を反映したとは言えない形で決められたと言わざるを得ない。(転載ここまで)


 私はこの人選に疑問を感じるし、本当に無作為なのか、月1回4時間の長丁場会議は、特に高齢者には疲れる。知人には無作為で当たっても行かないという人もいました。

 会議の内容は、グループ毎に分かれて駅前と跡地のメリットデメリットを話し合う。こっちがいいと相手を説得するいい方は駄目。ただ話し合うだけ。こういうのは今やるには遅すぎる、もっと最初の段階で話し合うワークショップだ。それも図書館に強い想いある人が集まったわけではない。休日に4時間費やしてくれる参加者に敬意を表しますが、2000円の図書カードの魅力は大きいです。


 会議に当たらなかった?傍聴者は、端の席で線を引かれて、会議を覗き込むな、意見を言うな、資料も渡さない。これが同じ市民かと思うくらいの差別的対応。当会でせめて入口で跡地署名活動の説明やチラシを参加者に自由配布で置かせてほしいと言っても拒否された。市民会議参加者には、私たちが跡地を推す理由や署名活動の情報も入れたくないのだ。


 私たちが病院跡地が花巻の将来に絶対いいという署名活動や陳情の声は大事にされず、付け焼刃で集められた約60名の市民会議の結果を重視するとは悔しい、本当に納得いかないです。

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 市民会議の結果から駅前決定したという根拠に対し、私は個人的な意見を述べます。


①アクセス
 駅前がいいというのは、駅利用者は1日3000人と少なく、将来人口減で更に減っていくし、帰宅を急ぐ人がどれだけ図書館に寄るだろうか。車利用者が多い花巻で、私から見たらアクセスは駅前より跡地の方が行きやすく、車を停めやすい。

②活性化
 全国の土地評価をしているUR再生機構に駅前の商業的発展の可能性について市が調査を依頼したら、可能性ゼロとの結果が出た。市は市民に公表していない、まずいからか。駅前はなはんプラザがその周辺で宵宮祭り、音楽祭、マルシェ、花巻まつりの山車小屋など活性化に努力して成功している。狭い駅前敷地に図書館を建てることでむしろ今までのイベントができなくなる懸念もある。

③安全性
 花巻駅前は居酒屋が多く、酔っ払いや不審者もいたとの情報から、高校生が夜遅くまで図書館にいると心配はある。跡地の東側の地盤が危険区域と指摘されたが、市はそこはちゃんと土留めして、図書館はそこより西側なので安全と明言している。夜暗いなら、夜間照明を設置すればいい。

④周辺環境
 居酒屋が多いことが人通りが多くて安全とは言えない。逆に危険性をはらんでいると思う。コンクリートの建物がすでに多く、狭い空間の人工芝で憩いになるとは思えない。跡地の方が広く眺めも良く、宮沢賢治の童話に出る木々を植樹しベンチを設置したり、マルシェなどのイベントもできる。

⑤駐車場
 なはんプラザの大きなイベントでは今でも駐車場が満車になる。図書館の駐車場に迷惑にならないか。交通量が増えて駅前住民の迷惑にならないか。駐車場に道路をつぶすのは不便になるのではないか。駅やなはんプラザ利用者の有料と図書館利用者の無料に必ず混乱が起きると思う。

 市は市民会議が駅前の方が評価が高かったという理由だが、私はそうは思わない。


 上のぼやけた写真は、市がきのう市議会議員に行った説明会資料の一部です。詳しく鮮明に、以下の資料が「ヒカリノミチ通信」で見れます。http://samidare.jp/masuko/

 ・新花巻図書館の建設候補地に関する市民会議結果について_説明資料 (PDF 652.0KB)
 ・資料1-1_意見整理表まとめ_総合花巻病院跡地 (PDF 241.3KB)
 ・資料2-1_意見整理表まとめ_JR花巻駅前 (PDF 194.9KB)
 ・資料3_ヒアリングシート_確認1~5自由記述_まとめ (PDF 1.9MB)

2025年03月06日

新花巻図書館と市議会②

 今日、市が新図書館の建設地を駅前に決定するという情報に、絶句しました。
 予想外に早い市の強行突破です。詳しくはヒカリノミチ通信を見てください。
 http://samidare.jp/masuko/

 元朝日新聞記者の増子義久さんは、新図書館への市のやり方を長年追及してきました。
 過去のブログを追いかけていくと、この図書館問題の経過が見えてきます。

 
 先日の花巻市議会の一般質問傍聴の報告が…、頭から吹っ飛んでしまいました(;'∀')。

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 詳しくはヒカリノミチ通信でも報告されていますが、私が印象に残ったことだけ書きます。
 今夜緊急会議で急いで書いてしまうので、詳しく書けず後から訂正するかもですが。


 本舘議員、伊藤議員、羽山議員それぞれ新図書館の建設地について突っ込んだ質問を行いましたが、市長と市当局の答弁は、納得できる答弁ではないと感じました。


 「いつも答弁が長すぎる」と伊藤議員が途中言われたのは、なるほど市長は議員の質問に対してゆっくり長々と答えます。もっと簡潔にできないのか。持ち時間60分は刻々と時間を食い、これは質問をなるべくさせない時間稼ぎではないかと思ってしまいます。


 「市長、地方自治には住民主体の民主政治があるべきなのに、新図書館問題は市民不在の政治ではないか」という質問を市長に問うたのに、市長は答える気がなく総合政策部長にほれと振りました。そこからが大変。政策部長は手元の資料の地方自治の条項か法律を延々延々と読み上げたのです。

 さすがに議員も呆れて「そんな法律を読むのでなく、住民主権でやっているのかと市長に聞いているんです」あの法律資料は最初から用意していたとしか思えません。しぶしぶ立った市長の答弁は覚えていません。
 

 「駅前の住民は駅前建設には反対の声が多いが、駅前住民に説明はしているのか」の羽山議員の質問に市は「特にしていない。これまでの市民説明会に他の市民同様来てもらえばいいと思っている」


 そしてすごい発言が飛び出しました。市長は「署名を見ていません」と言ったのです。椅子から転げ落ちそうになったとはこのことです。更に「部署に分析を任せている。同じ筆跡があったり、重複もあり、市民は6000人だけと聞いている」


 私たちは花巻市長宛てに、1年間かけて集めた約10300筆を提出しました。地区の通りを端から一軒一軒ノックして説明して納得して署名してもらう、街頭に立って一人一人説明して署名してもらう、全国の友人知人にお願いの手紙と返送用の切手を同封した仲間もいました。


 そういう地道な、時間もお金も労力も持ち出しのボランティア精神は、自分のためというより、花巻が子や孫の世代に人づくりとまちづくりにつながる図書館で素敵なまちになってほしいという利他の精神です。それには駅前でなく、病院跡地が最適と思うからです。


 そういう市民の努力と想いを踏みにじるかのように、署名はちゃんと集めたものかとあら探しをするなんて、市長が全く見ていないなんて、本当に悲しい、言葉になりません。


 ちなみに当会の統計では、花巻市民は7302筆です。残りの3000筆は、花巻市外の全国の応援署名です。1年かけたので前にも書いたかもの重複は、7名ほどありました。同じ筆跡は家族も賛同しますと、有効だと専門家の了解もとっています。

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   2023年11月27日第一次提出分

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   2024年10月15日第二次提出分

2025年03月05日

新花巻図書館と市議会①

 新花巻図書館の建設地決定が迫っています。ハラハラです。


 遅れての報告ですが、2月21日(金)に花巻市議会の公聴委員会の委員と私たち署名実行委員会との意見交換会を行いました。前回の文教福祉常任委委員会とは一人を除いて議員が変わりました。

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 約2時間当会メンバーが順次意見を述べていき、私はまだ風邪で不調でしたが、最後に発言を促されたので、声が出ない中ドスがきいた低音でゆっくり発言しました。

 話す内容も準備できていなかった私は多少ぼーとしながらも、スラスラと言葉が口をついて出てくる。これは私でない何かに言わされてるのか?憑依か?以下、私の意見。


 「市民の跡地への署名を議員はきちんと受け止めてほしい」

 「図書館利用者の60%以上が60代以上なのに、無作為に選んだという市民会議(4回開催)参加者約70名中60代以上がたった7名はおかしい」

 「一人一人説明して集めた10300筆の全国署名よりも、4回の若者中心の市民会議の意見を重視する決定に納得いかない」

 「議会は市政が市民のために行われているかのチェック機構である。議員は会派や市長への忖度にとらわれずに、自分の職務をまっとうしてほしい」


 その直後に、佐藤委員長(明和会=自民)が、

「会派として議論を重ね、方向性の一致を見る」

 と断言したのには、

 え?いま、私が言ったの聞いてた?


 明和会ほかの議員たちは、私たちの意見をさんざん聞いた後で、「私は駅前に賛成します」と聞いてもいないのに述べ、「市民会議の結果を踏まえて協議する」と口をそろえて。ああ、この2時間は何だったのでしょう。


 
 傍聴していた私たちの仲間の議員は、「体調が悪い中でも、新田さんの的を得たご意見、すっごく良かったです!」と褒めて頂き、嬉しかったのですが、喜んでいられない状況。


 3月3日(月)市議会の一般質問で本舘憲一議員と伊藤盛幸議員が新図書館問題で質問に立ちました。今日5日(水)は羽山るみ子議員が質問しました。


 ここまで書いて疲れたので(*_*;、一般質問の報告・感想はまた後日にします。


 昨日の恥ずかしタイトル、まだ反映されてない・・・。